ニック・ラスカムは1987年より英国国営放送BBCでDJ、プロデューサー、エンジニアとして活動しており、BBC Radio 3の番組『レイト・ジャンクション』のDJを10年以上担当していた他、BBCワールド・サービスのレギュラー、更にXFM、TOKYO FM、CiC Live Tokyo、InterFM、NME Radio、Samurai FM、Resonance FMといったラジオ局で番組のホストをしている。またラジオ・プロデューサーとしてもBBC Radio 1の『New Japanese Sounds』やBBC Radio 2の『Charlie Gillett’s Sound of the City)』、BBC Radio 3 の『Tanizaki: In Praise of Shadows』、BBC Radio 5の『Vibe』、そしてBBC World Service の『Guy Barker’s World of Music』といった番組を手掛けている。
ラジオの活動のほか、ロンドンの現代芸術館(Institute of Contemporary Art, ICA)の音楽ディレクター、2006年から2010年まではApple社iTunesの欧州全域ミュージック・ストアのエディター、そして現在は英国のレコード・レーベル、NonclassicalのA&Rコンサルタント、及びGear Box Recordsのプロジェクト・コンサルタントでもある。
また『Tokyo Dreaming』(2020年・日本コロムビア)や『Sound Journeys: Switzerland』(2020年・Nonclassical)を始めとした高い評価を得ている多くのコンピレーション・アルバムの選曲を行っている。更にロケーション・レコーディング・アーティスト達の作品のコンピレーション集『Fieldwave』シリーズのキュレーター及びプロデューサーでもある。
ニック自身もフィールド・レコーディングを行なっており、Flaming Pineレーベルや自身のレーベル、Japan Sound Portraitから作品をリリースしている。
音楽、サウンド・アート、そして建築を融合させたユニークな体験をプロデュースすべく、2010年にMusicityをパートナーと共同設立して以来、Musicityプロジェクトは成長を続けながら世界中に拡散していった。それが今回のMSCTY Japanスタート・アップへと繋がっていったのである。