ABOUT THE SESSION

言語:日本語 Language: Japanese


“いかにして、我々は次世代に誇れる日本のライフサイエンスエコシステムを築けるか?”

EMERGENCEは、上述の問いに基づき、定期的にライフサイエンスのキーイノベーターをお呼びし全員で議論を深めることで、日本のライフサイエンスの未来を創るムーブメントとコミュニティを創出することを狙いとするプログラムシリーズです。


第1回目となる今回はキックオフとして、スタートアップ/ 大企業/ 投資家/ 大学/ 政策立案者それぞれの視点から現在の日本のライフサイエンス・エコシステムの現状と課題、そしてこれからのリサーチャーの生き方(型破りのすすめ)などについてボストンとも比較をしながら議論を深めていきます。


是非、ご都合つけばお越しください。共に、日本のライフサイエンスの未来を創りましょう!


登壇者:

早野 元詞氏(慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師、株式会社坪田ラボCSO)

博士(生命科学)。DNA複製研究に従事し、2011年東京大学大学院新領域創成科学研究科にて学位を取得。ウェルナー症候群など早老症から老化の速度に興味を持ち、老化の分子機序を社会実装することに興味を持つ。老化基礎研究とBiotech Startupの両立を目指し、2013~2017年にボストンへ留学(海外学振及びHFSP fellow)。、現在の専門は老化、エピジェネティクス。帰国後、大学(慶應義塾大学)とstartup(株式会社坪田ラボ)のクロスアポイントメントとして従事。また、venture capitalにおいてシーズソーシング業務を行い、質の高い日本研究の社会実装に向けてのサポートを行なっている。研究者の「異分野ネットワーク構築」と「自立」に興味を持ち、一般社団法人 ASG-Keio代表理事、一般社団法人 海外研究者ネットワーク理事、NPO ケイロンイニシアチブ理事、一般財団法人 視覚健康財団 事務局長などの活動にも携わっている。


加々美 綾乃氏(内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付主査)

博士(理学)。専門は分子生物学。博士課程修了後、文部科学省入省。ライフサイエンスや健康・医療分野の研究振興政策の企画・立案、教育の情報化の推進や文化芸術資源の活用に向けた政策の企画・立案に携わる。2017年夏よりマサチューセッツ工科大学システムデザイン・マネジメント専攻(修士課程)に留学。プロジェクト・マネジメントやバイオテック・スタートアップエコシステムの研究に取り組む。2019年7月より現職


森 文隆氏(大鵬イノベーションズ合同会社 パートナー)

2003年に大鵬薬品に入社し、創薬研究に従事。その後、創薬企画部門にて、シーズ探索のための大学・ベンチャー企業との共同研究推進、アーリーステージアセットの導入評価、ポートフォリオ戦略の策定をリード。2015年にRemiges Ventures(独立系VC)に出向し、米国ボストンを拠点に創薬ベンチャー投資を担当。投資先の米国ベンチャー企業の取締役を務める。2019年7月より、大鵬薬品のCVC:大鵬イノベーションズ(2019年5月設立)にて、日本のヘルスケア領域における、インキュベーション、起業、投資活動を開始


三嶋 雄太氏(京都大学 iPS細胞研究所 博士研究員/T-CiRA program Sub-PI)

医薬学博士。専門はエピジェネティクス、再生医療、血液学、腫瘍免疫学、レギュラトリーサイエンス。薬学部を卒業後、iPS細胞を世界で初めて事業化したバイオベンチャー企業に参画。その後、ハーバード大学医学部・ベスイスラエルメディカルセンター研究員を経て現職。iPS細胞技術と遺伝子改変免疫細胞を組み合わせた次世代型がん治療製品の実用化を目指し、現在はiPS細胞研究所と武田薬品工業の共同プログラム(T-CiRA)にて研究開発に従事。その他、海外日本人研究者コミュニティの連名組織 社団法人 UJAにて広報部長。ボストンや海外研究者のコミュニティの形成、留学支援活動も行っている。がんに関する社会課題解決に産・学・官・民を超えたコレクティブインパクトの力で取り組むプラットフォーム一般社団法人CancerX 共同発起人・理事も務める


モデレーター 黒田垂歩氏(LEO Science & Tech Hub)

2004年から10年間、アカデミアでライフサイエンスの研究に従事した後(ハーバード大学医学部での7年間を含む)、2014年に大手外資系製薬企業に転職し創薬におけるオープンイノベーションを推進。2019年に現職に移り、皮膚科疾患の革新的ソリューションの創出を目指す組織を始動させた


◆EMERGENCEについて

科学は社会の発展の礎です。日本の基礎研究力は世界的にも高いものがありながら、研究者のキャリアパスの在り方や大学発イノベーションを産業化する方法論の欠如など、持続可能な形で研究をし、その成果を社会実装する体制が整っているわけではありません。少子高齢化という大きな課題に世界のどの社会よりも早く直面する日本においては科学の活用が欠かせません。また、ヘルスケア分野におけるデジタル技術との融合は大きなチャンスでもあり、世界からの日本に対する期待も高いものがあります。

そこで、EMERGENCEでは、定期的にライフサイエンスのキーイノベーターをお呼びし全員で議論を深めることで、日本のライフサイエンスの未来を創るムーブメントとコミュニティを創出することを狙いとします。