社会が変化する中、時代を超えて継がれてきた伝統的産業。新しく、また多様な産業創出への熱量が高まる一方で、ウェルビーイングな心と身体をもたらす質の高い製品を求めるニーズ、インバウンド的観点やグローバル化の中で地域独自の文化を見直そうとする風潮の高まり、日本の伝統的産業が再評価されています。東海エリアにも多くの伝統産業があり、今あるものを未来につなぐため、新しい付加価値を創出しながら、そして女性の活躍推進など組織・働き方を柔軟に変化しながら、事業に取り組む若いリーダーがいます。今回はその若きリーダーに、伝統を未来に繋ぐために挑むチャレンジとその想いについて伺います。
【登壇者(Presenters) ※順不同】
山川 華奈子氏(Kanako YAMAKAWA)
=山川醸造 4代目
平成3年生まれ。名古屋市立大学卒業後、東京の食品商社に就職。2018年に帰郷し、伝統的なたまり醤油からアイスクリームにかける醤油などの数々のユニーク商品を販売する山川醸造で働く。50年先も愛されるものづくりを見据え、地場調味料でありながら地域の人々から忘れられつつあるたまり醤油の魅力を発信する。
野依 祐月氏(Yuzuki NOYORI)
=有限会社ノヨリ 3代目
平成3年、名古屋生まれ。産地の中心地である中区橘町にて昭和45年創業。祖父・父に継ぐ三代目、伝統的工芸品「尾張仏具」の錺金具(かざりかなぐ)師。社寺、仏具、祭礼具等の装飾金具を手作業にて製造。その技術を活かし、仏具を身近に感じていただけるように「和悠庵Wayuan」という屋号でアクセサリーやインテリア雑貨等の製作販売を行っている。
中村慎吾氏(Shingo NAKAMURA)
=株式会社ナカムラ 専務取締役
平成元年生まれ。名古屋市出身。名城大学卒業後、ジーンズメーカーに就職し、2年後マーケティングのコンサルティング会社に転職。音楽アーティストの商品開発やマーケティング戦略などに携わる。 お菓子の卸問屋三代目で、 現(株)ナカムラ専務取締役 江戸時代から続く『組み飴』の文化を孫の代まで残すため、飴で様々な企業のPRや商品を開発している。
【モデレータ- (Moderator) 】
宮原知沙 氏(Chisa MIYAHARA)
=東海地域に根差した行政系シンクタンクに就職。幅広い分野の計画策定・調査業務に携わる。その中で「若者とつながりたい社会」と「若者」のGAPに課題を感じ、2017年4月、名城大学社会連携センターの設立と同時にコーディネーターとして着任。若者のやってみたい!を応援するshakeアクセラレーションプログラムDRAFTの運営や、社会人と大学をつなぐ公開講座の企画運営などに取り組む。現在、“自分がもっているものを探求する“”学ぶ“ということを見つめなおすためボイトレにチャレンジ中。