Press Release

ベンチャー・カフェ、初のアジア進出

ベンチャー・カフェ東京3月オープン

ベンチャー・カフェが東京進出、イノベーション・エコシステムの構築に独自の手法導入

マサチューセッツ州・ケンブリッジ発(2018年3月6日)–「イノベーターをつなげて何かを起こす!」世界5カ所で展開する、起業家・投資家の交流の場として有名な「ベンチャー・カフェ」が3月22日、東京にオープンします。大手不動産ディベロッパー・森ビルの協力を得て、東京・港区に位置する虎ノ門ヒルズ森タワー内にある「虎ノ門ヒルズカフェ」を、毎週木曜日行われるイベント会場とします。虎ノ門は、スタートアップ、ベンチャー・キャピタル、大手技術系企業が相次いで移転してくる日本のイノベーション・ハブとして台頭してきているエリアです。ベンチャー・カフェ東京はこの虎ノ門エリアを、日本の「イノベーションディストリクト」とすべくイベントを運営していきます。

ベンチャー・カフェのアイデアは2007年に生まれました。以後、欧米の各都市で開催されたベンチャー・カフェのイベント参加者は25万人近くに上ります。毎週約2,000名がベンチャー・カフェのイベントに集い、その都市でのイノベーション・エコシステムの構築を担っています。

さまざまな都市において非営利団体として設立されているベンチャー・カフェは、世界有数のイノベーション・ハブ構築組織であるケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)の姉妹組織です。CICのハブには、一般に何百もの新興企業、IT企業、投資家、共有研究施設などが居を構えると共に、専門の共有スペースも設けられ、イノベーションに特化した科学技術の発展を支援しています。 CIC自体も、東京への進出を計画中です。

 ベンチャー・カフェ東京の主要企業スポンサーには、充実した生活の実現に役立つイノベーションに力を入れるJT、加速する日本の高齢化社会のニーズに対応するイノベーターとの協働作業に強い関心をもつ損保ジャパン、ITイノベーションを通じて社会貢献を目指すインフォメーション・ディベロプメントなどが名を連ねます。その他、TEPCOi-フロンティアズ、グリーンバーグ・トラウリグ(GT東京法律事務所)などイノベーションの育成に関心を示すパートナー企業が含まれます。ベンチャー・カフェ東京の活動には学生がボランティアをするしくみがつくられており、早稲田大学、東京大学、デジタルハリウッド大学、グロービス経営大学院などの学生が積極的に参画しています。

 ベンチャー・カフェ東京の運営責任者は、山川恭弘・米バブソン大学准教授が務めます。山川准教授は、さまざまなスタートアップや企業内起業に携わった後、バブソン大学で終身雇用資格を得て起業学で教鞭をとる「アカデミック・アントレプレナー」。バブソン大学は過去23年にわたって、米国の『ニューズ&ワールド・レポート』がアントレプレナーシップ教育における全米No.1と評価される教育機関です。山川准教授はこれまで日本においても、アカデミーヒルズや行政支援プログラム(経産省主催の「架け橋プロジェクト」、東京都女性活躍推進プログラムなど)、大学機関(神戸大学、九州大学、早稲田大学、横浜国立大学など)、企業役員向けプログラムなどにおいて起業家的思考や行動法則について講義を行ってきました。特に「失敗学」に関する研究が有名で、自らの専門分野を応用することによって、「失敗に伴う偏見」を克服する取り組みを支援したいと考えています。

山川准教授は以下のように述べています。「日本のビジネスや社会に起業家精神を普及する役割を果たせるのは非常に光栄で、嬉しいことです。社会が失敗に対する認識を変え寛容になるための前向きな考え方を醸成していければと思っています」

 ベンチャー・カフェの世界ネットワークを支援する組織、ベンチャー・カフェ・グローバル・インスティテュートの社長であるトラヴィス・シェリダンは、「世界的なベンチャー・カフェのネットワークにベンチャー・カフェ東京を加えることによってアジアに初進出できたことに感激しています。アジアで、そして世界でも有数のイノベーション・ゲートウェイ都市へと東京を変貌させるべく、東京におけるイノベーションの取り組みを強化するために共に尽力するのを楽しみにしています」と話しています。

 ベンチャー・カフェおよびCICの創立者で、日本に留学・勤務経験のあるCICのティム・ロウCEO(最高執行責任者)は、「生まれてからずっと、日本を愛してきました。日本にベンチャーカフェが誕生するという事実にどれほどの感慨を抱いているか、とても言葉では言い尽くせません。日本は起業家精神が脆弱だと誤解している人は多いですが、実際には世界に占める日本人の人口の割合は1.7%にすぎないのに、世界の大企業の11%は日本企業です。こうした大企業もかつては新興企業だったわけです。このことに留意すれば、起業家精神においても充分、今より卓越した実績を残すことができます」と語っています。

ベンチャー・カフェ東京では手始めに、世界のベンチャー・カフェと同様、毎週木曜日の午後4時から9時に会合を行う予定。料金は無料で、地域のイノベーション・エコシステムに関与している人であれば誰でも自由に参加できます。

予定プログラム http://venturecafetokyo.org/event-calendar/
 
(ベンチャー・カフェ東京ロゴ)

ベンチャー・カフェおよびベンチャー・カフェ・グローバル・インスティテュート(VCGI)について

ベンチャー・カフェのミッションは「イノベーターを繋げて何かを起こす!」ケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)が2007年に着想し2009年に始動したベンチャー・カフェは今や、世界中の都市においてより強固で包括的なイノベーション・エコシステムを構築し、イノベーション・プロセスを促進かつ強化するために活動する地域の非営利団体による世界的なムーブメントとなっています。これを実現しているのが、プログラムや物理的スペースの共有、講話、そして広範なイノベーションへの関与。現在世界で6ヶ所のベンチャー・カフェが運営されており、ここで働くスタッフによってベンチャー・カフェ・グローバルネットワークが形成されている他、世界の数ヶ所において設立準備が進行中です。

ベンチャー・カフェ・グローバル・インスティテュート(VCGI)はCIC内に拠点を構える公益法人で、各都市における非営利のベンチャー・カフェのネットワークを支援する非営利組織です。スタッフの教育訓練、知識共有、資金調達、システムやサービスの共有、知的財産保護、新規拠点展開始動などの主要分野において支援を提供する一方、世界中でキャプテンズ・オブ・イノベーションという企業と新興企業を繋げる旗艦プログラムも展開しています。

CICについて

世界中でイノベーション・ハブの構築と運営に携わるCIC。各ハブには一般的に数百を数える技術志向の新興企業、共有研究施設およびその他のイノベーション施設が結集しています。CICの使命は、強力なイノベーション・エコシステムの形成に助力することにより、「世界をイノベーションで変革する」こと。この目標に向かって、イノベーターや起業家の新規ベンチャーの迅速かつ効率的な設立を支援し、成功のための豊富なリソースを備えた環境を提供しています。ケンブリッジ、ボストン、セントルイス、ロッテルダム(オランダ)、マイアミに7棟のビルを所有し、1,800もの企業がここに集結(他にもいくつかの拠点を世界各国にて開発中)。使命達成に向けて、卓越した起業家が新製品や新企業設立をより良好かつ迅速に行えるようなイノベーション・エコシステムを形成しています。高品質かつ柔軟性の高いオフィススペース、共有ウェットラボ施設、公共のイノベーション・スペースなど、イノベーターに対し世界クラスのインフラとプログラムを提供するとともに、起業家の事業展開を促進するための取り組みを行っています。

連絡先

ベンチャー・カフェ東京関連:

CIC ベンチャーカフェ・グローバル・インスティテュート関連: